5月17日(土)、連合が主催する『医療・介護フェス2025~安心と信頼の医療と介護 中央集会~』が東京・千代田区の秋葉原コンベンションホールで開催されました。会場には、連合傘下の労組から医療・介護現場で働く組合員など333名が集まり、NCCUも専従者19名が参加。Web視聴161名を含め、総勢494名での開催となりました。
開会にあたり、芳野友子連合会長は次のように挨拶しました。
「今年2025年は、誰もが住みなれた地域で暮らし続けられることができる、地域包括ケアシステムの構築を目指してきた年です。
団塊世代が75歳以上となった今後は、さらなる地域包括ケアシステムの深化・推進が求められています。一方で、急速な高齢化と人口減少が進むなか、医療・介護現場では急増する需要に対して、提供する側の人材不足が深刻化しています。誰もが安心して医療・介護サービスを受けられるようにするためには人材確保と処遇改善が不可欠です。
医療・介護サービスは、高齢者や医療・介護労働者だけの問題ではありません。保険料を支払う現役世代はもちろん、現役世代が高齢者になった時、さらに高齢化が進行するなか、将来にわたり持続可能な医療・介護サービスの提供に向けて、若者も含めたすべての人が自分ごととして考えていく必要があります。
この集会を通じ、これからの医療・介護について議論を深め、連合に集う全ての仲間や社会に対して、現場で懸命に働く皆さんの声や思いを届けていただきたいと思います」
続いて、『これからの地域包括ケアシステムと人材確保』をテーマに中村秀一氏(医療介護福祉政策研究フォーラム理事長)が講演を行いました。
その後、『医療と介護の現場にさらなる処遇改善を!』テーマにトークセッションが行われました。連合傘下の組合を代表して4名が登壇し、現場の課題などを報告しました。
今回、各自のスマートフォンを利用して、参加者の質問や意見がリアルタイムに映し出されるシステムが使用され、『地域包括ケアシステムの深化・推進に向けて必要な事は何か』という問いには、”賃上げ”や”人材確保”といった意見が多く寄せられました。
スマートフォンを利用して会場の参加者も討議に参加。
最後は、医療・介護現場の処遇改善と人材確保を求めるアピール文が満場の拍手で採択され、『医療・介護フェス2025』は閉会しました。