賃金を上げよう! で…どうやって?
※この記事は、2025年2月12日発行の機関誌『NCCU NEWS 156号』を再構成したものです。

● 春闘ってなに? ベアってなに?
毎年2月頃になると「春闘」という言葉を耳にするよね。
正式名称は「春季生活闘争」。
4月からの新年度を前に、労働組合が使用者(経営者)に対し、賃金などの労働条件の改善を求めて交渉するんだ。多くの労働組合は2月に要求書を出し、その回答が3月頃になるから「春闘」と呼ばれているよ。
春闘の時期には、「ベア」という言葉もよく聞くよね。これは「ベースアップ」の略。
日本語で、“基本を上げる”という意味のとおり、全社員の給与水準を一律に上げることを意味するよ。
だからベアは、年齢や勤続年数による「定期昇給」とはまったくの別モノなんだ。
● 賃金を上げるためには
介護業界では、「賃金が上がりにくい」と感じている人が少なくないかな。
一般的に賃金が上がる要素としては、
❶個人のスキルアップやキャリアの進展
❷企業の状況や評価制度
❸社会や政策の影響
❹経済全体の動向
❺労働組合や集団的交渉などがあるよ。
中でも特に❺の「労働組合や集団的交渉」は重要な役割をもっているんだ。
介護保険制度は国が決める公定価格で運営されているから、他業界のようにサービスの提供価格を上げることができないよね。
価格転嫁が難しい業界だからこそ、NCCUのような労働組合が必要なんだ。
● 国だって交渉相手!業界の賃上げを目指すNCCU
日本の労働組合の多くは「企業別労働組合」だから、その交渉相手は基本的に会社だけ。
でもNCCUは介護業界と関連事業に働く人たちが集まった「職業別労働組合」だから、各会社(法人)との個別交渉だけでなく、国・自治体・業界全体とも交渉できるんだ。
実際に「処遇改善加算」は、かつてのNCCU組合員が声をあげた結果、当時の国を動かして実現した賃上げ策なんだよ。
まだ十分とは言えないけど、❺の労働組合が国を動かし、❸の政策に影響を与えた成果だね。
● 私たちの賃金改善交渉がスタート!
NCCUでは、2024年2月8日に開催した第25回中央委員会で「2025労働条件交渉方針」が決まり、分会と法人との交渉がいよいよ始まったところ。
NCCUの各分会は、制度昇給やベア、体系是正、手当改定などによる賃金引上げをすべて含めた『格差是正』として、次の金額を統一要求していくよ。
月給制:一人平均 18,000円以上
時給制:一人平均 105円以上
年俸制:一人平均 288,000円以上
「賃金を上げたい」という想いを実現するためには、❶のような個人の努力だけでなく、労働者同士が協力し、声を上げることがとっても重要。
だからこれからも一人ひとりの声を集め、みんなの、そして業界全体の労働条件を改善するために会社(法人)や国に伝えていこう。